第30回チャンピオンカーニバル 三賞の表彰式 5月19日(日)後楽園ホール


  • 木村章司 ■最優秀選手賞
    日本スーパーバンタム級 新チャンピオン
    木村 章司(花形)
  • 三垣龍次 ■技能賞
    日本スーパーライト級 新チャンピオン
    三垣 龍次(M.T)
  • 小野寺洋介山 ■殊勲賞
    日本ライト級 新チャンピオン
    小野寺 洋介山(オサム)

※写真クリックで大きい写真が見られます。

2009年5月26日更新

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JBCと健康管理委員会を合同開催

当協会と日本ボクシングコミッション(JBC)は14日、「健康管理委員会」を都内で合同開催し、3月21日の日本ミニマム級王座決定戦で発生した死亡事故について、試合状況の確認と故・辻昌建選手が所属していた帝拳ジム関係者からの現場状況の報告、コミッション・ドクターからの手術概要の報告、JBC東京地区試合役員会からの報告等をもとにした各種検証と、事故再発防止のための対策についての検討を行った。
 委員会では、事故再発防止のための対策として下記の五項目を立案し、既に実施されている対策とあわせて、早急にルール化等の実施に向けて着手していくことを決定した。また委員会では、今後も定期的に合同委員会を開催し、事故再発防止のための対策についての検討を重ねていく。

【事故再発防止のための実施・検討項目】

@コーナー・インスペクターの設置
赤・青両コーナー下に、試合中の選手の状況を観察する担当者(コーナー・インスペクター)を配置。選手の異常を察知した段階で、コミッション・ドクターへドクター・チェック等の対応を促す。 ※コーナー・インスペクターについては、4月初めから試験的運用を開始し、本稼動に向けて課題の抽出等の作業を進行中。

Aセコンド講習会の開催
ジム関係者向けに定期的に開催している医事講習会やトレーナー講習会に加え、セコンドを対象とした講習会を開催。講習の内容としては、セコンド活動をする上での医学的知識や健康・安全管理知識の向上をはかることに重点を置く。並行して、選手に対しても各講習会への参加を呼びかけていく。

Bチーフ・セコンドの資格化
セコンド講習会の開催と連動し、セコンド担当者を対象に一定以上の医学的知識や健康・安全管理知識を有する者にチーフ・セコンドとしての資格を付与する。

C第三者諮問機関の設置
ボクシング業界関係者以外の第三者を中心として構成する諮問機関を設置し、別の観点からのリング事故の検証や事故防止策の検討等の協力を仰ぐ。

DMRI(磁気共鳴画像)検査の実施
20戦以上経験者、もしくはB級からA級(8回戦以上への出場が可)への昇格時にMRI検査受診を義務化する。

2009年4月22日更新

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粟生が悲願の世界王座奪取
長谷川は3連続KOで8度目の防衛

 3月12日、東京・後楽園ホールで行われたWBC世界フェザー級タイトルマッチ、チャンピオンのオスカー・ラリオス(メキシコ)対挑戦者同級3位、粟生隆寛(帝拳)の12回戦は、序盤から着々とポイントを重ねた粟生が最終回にはダウンを奪ってダメ押し、大差の判定勝ちでタイトル奪取を成し遂げた。

 昨年10月以来5ヵ月ぶりのダイレクト・リマッチは粟生の完勝だった。サウスポーの粟生は初回から右ジャブ、左ストレートを的確にヒットして主導権を掌握。ラリオスが前に出ようとすると鋭いカウンターで迎え撃つなど、序盤は完璧ともいえる内容だった。
 チャンピオンも中盤から攻撃のペースを上げたが、粟生は慌てることなく対処し、ボディ攻撃を交えるなどダメージを与えていった。 最終回には左ストレートから上下に連打を浴びせてダウンを奪い、勝利を確定させた。
「ベルトがこんなに重いとは……めっちゃカッコいい……」
 父親の手ほどきで3歳からグローブを握ったという24歳の新チャンピオンは、リング上で嬉し涙を流した。

 同じ日、神戸ワールド記念ホールで行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチは、チャンピオンの長谷川穂積(真正)が同級1位の指名挑戦者ブシ・マリンガ(南ア)に1回2分37秒TKO勝ち、8度目の防衛に成功した。
 サウスポーの長谷川はラウンド半ばに左ストレートでダウンを奪うと、回転の速い連打でダウンを追加。最後は連打から左フックを相手のテンプルにヒットして3度目のダウンを奪い、レフェリー・ストップに持ち込んだ。

 粟生の戴冠、長谷川の防衛により、日本のジム所属の世界チャンピオンは、西岡利晃(帝拳=WBCスーパー・バンタム級)、ホルへ・リナレス(帝拳=WBAスーパー・フェザー級)、名城信男(六島=WBAスーパー・フライ級)、内藤大助(宮田=WBCフライ級)と合わせて6人となった。女子は3人(富樫直美小関桃天海ツナミ)。

2009年3月13日更新

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天海が日本女子初のWBA王座獲得
WBC世界フェザー級タイトルマッチ・後楽園ホール

 2月26日に東京・後楽園ホールで行われたWBA女子世界スーパー・フライ級タイトルマッチで、同級3位の挑戦者・天海ツナミ(山木)がチャンピオンの張喜燕(中国)に2対1の判定勝ちを収め新チャンピオンとなった。JBC(日本ボクシング・コミッション)が女子ボクシングを正式に認可してから約1年。WBCでは富樫直美(ライト・フライ級)と小関桃(アトム級)の2選手が王座に君臨しているが、WBAで世界チャンピオンが誕生したのは初めてのこと。

 試合は欧州をホームにして戦うチャンピオンの張のペースでスタートしたが、天海は3回あたりから距離を詰めてパンチを上下に打ち分けることに成功。中盤、終盤も攻勢を印象づけて10回を戦いきった。判定は意外にも2対1に割れたが、天海の勝利は明白だった。

 天海(本名=有馬真波)は沖縄県生まれの24歳。鹿児島県・神村学園高校時代にはサッカーで活躍した経験を持つ。ボクシングは20歳で始めた。好戦的な右ボクサーファイター型で、戦績はJBC公認後の4勝(1KO)を含め17戦14勝(5KO)3敗。

2009年3月13日更新

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「第30回 チャンピオン・カーニバル」のカード決定
1月17日の矢代対三浦で開幕

日本チャンピオンに国内最強のチャレンジャーが挑むという構図の「チャンピオン・カーニバル」は今年、節目となる30回目を迎える。

その組み合わせが1月5日、23選手出席のもと発表になった。
ミニマム級からミドル級まで13階級のカードと開催日時および開催地は以下のとおり。

日本王者集合撮影勢

日本王者集合撮影


挑戦者集合撮影

挑戦者集合撮影


[対戦カード]
★ミニマム級(王座決定戦)
 3月21日(土) 後楽園ホール
 @ 辻 昌建(帝拳) VS B 金光佑治(六島)
 12勝(3KO)1敗2分    11勝(6KO)2敗
 辻 「やることをやってチャンスをものにする」
 金光「1ラウンドから攻め続ける気持ちで戦いタイトルを奪取する」

★ライト・フライ級
 4月13日(月) 後楽園ホール
 C 嘉陽宗嗣(白井・具志堅) VS WBC G 国重隆(大阪帝拳)
 16勝(8KO)2敗2分         19勝(2KO)3敗1分
 嘉陽(欠席)
 国重「前回はドローだったので、今度は勝ってチャンピオンになる」

★フライ級
 4月 場所未定
 C 清水智信(金子) VS F 池原繁尊(横浜光)
 13勝(5KO)3敗      16勝(12KO)1敗1分
 清水「池原はパンチも気持ちも強いが、自分がいい勝ち方をする」
 池原「自分のボクシングをするだけ」

★スーパー・フライ級
 3月19日(木) 広島
 C 中広大悟(広島三栄) VS @ 三枝健二(新開)
 18勝(8KO)2敗         18勝(9KO)7敗1分
 中広「練習でやったことを出したい」
 三枝(欠席)

★バンタム級
 3月1日(日)  名古屋
 C 大場浩平(大一スペースK) VS @ 臼井欽士郎(横浜光)
 23勝(10KO)1分           17勝(8KO)1敗
 大場「最高のコンディションをつくって試合を迎えたい」
 臼井「一生懸命に頑張る」

★スーパー・バンタム級
 2月25日(水) 後楽園ホール
 C 三浦数馬(ドリーム) VS @ 木村章司(花形)
 12勝(5KO)2分        21勝(7KO)2敗2分
 三浦「木村選手は強いし尊敬しているが、自分のボクシングで勝つ」
 木村「悔いの残らない練習と試合をする」

★フェザー級
 2月21日(土) 後楽園ホール
 C 松田直樹(帝拳) VS @ 梅津宏治(ワタナベ)
 29勝(12KO)8敗3分   15勝(6KO)8敗1分
 松田「格の違いを見せつけて圧勝する」
 梅津「2年ぶりに巡ってきたチャンス。打ち合いを希望する」

★スーパー・フェザー級
 1月17日(土) 後楽園ホール
 C 矢代義光(帝拳) VS @ 三浦隆司(横浜光)
 21勝(12KO)1分     15勝(13KO)1敗1分
 矢代「すごい選手とやれてボクサー冥利に尽きる。試合が楽しみ」
 三浦「悔いの残らないよう頑張る」

★ライト級
 4月4日(土) 後楽園ホール
 C 石井一太郎(横浜光) VS @ 中森宏(平仲)
 20勝(16KO)2敗1分     25勝(14KO)2敗1分
 石井「中森選手とは2回目の対戦。勝ち残れるよう頑張る」
 中森(欠席)

★スーパー・ライト級
 4月4日(土) 後楽園ホール
 C 木村登勇(横浜光) VS @ 小野寺洋介山(オサム)
 34勝(18KO)6敗2分    17勝(7KO)1敗1分
 木村「いつもどおり頑張る」
 小野寺「悔いのない練習して、当日はナニクソ精神で頑張る」

★ウェルター級
 2月9日(月) 後楽園ホール
 C 沼田康司(トクホン真闘) VS A 中川大資(帝拳)
 15勝(10KO)2敗1分        12勝(9KO)2敗1分
 沼田「3年前は中川選手の勝ちだったが、今回はナニクソで頑張る」
 中川「3年前は僅差勝ちだったが、今回はハッキリと決着をつける」

★スーパー・ウェルター級
 3月22日(日) 大阪
 C 野中悠樹(尼崎) VS A 新井恵一(高崎)
 16勝(6KO)7敗2分   13勝(4KO)6敗1分
 野中「引き出しを増やして試合で出したい。ベルトは渡さない」
 新井「挑戦できて光栄。一生懸命に戦う」

★ミドル級
 4月 大阪
 C 鈴木哲也(進光) VS @ 淵上誠(八王子中屋)
 20勝(14KO)7敗     10勝(2KO)5敗
 鈴木「ここで負けたらチャンピオンになった意味がない。頑張る」
 渕上「1ラウンド目から手を出だして攻めていく」

2009年1月9日更新

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第55回全日本新人王決定戦
12月21日(日)後楽園ホール

先日決定した東日本新人王勢が、西軍代表との最終決戦に臨みます。

[日時]
12月21日(日)後楽園ホール
開場 16時30分
開始 17時00分

写真は東日本新人王勢

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[チケット発売情報]
■料金
リングサイド:10,000円
指 定 席:7,000円
先着自由席:5,000円
■前売り券
後楽園ホール 03-5800-9999(発売開始11月中旬頃〜)
チケットぴあ 0570-02-9999(発売開始11/19〜)
ローソンチケット 0570-000-777(発売開始11/8〜)
■当日券発売開始 16時00分〜

[ライセンス入場について]
当日はライセンス入場可となります。ただし、ライセンス入場者は
・必ずライセンスケースに入れて首から提げてください。
・座席(自由席含む)には座らないでください。
※更新中の方はJBC発行の入場証または領収書を関係者入口で提示してください。

[贈呈用花束販売について]
当日の後楽園ホール・売店にて、花束を販売しております。
選手への贈呈用に是非ご利用ください。

[対戦カード]
■ミニマム級
 鬼ヶ島 竜(三谷大和スポーツ)5R 立松 誠(畑中)
■ライト・フライ級
 青野弘志(角海老宝石)5R 川本祐太(中内)
■フライ級
 安西政人(ワールドスポーツ)5R 加藤 毅(ヨシヤマ)
■スーパー・フライ級
 藤原陽介(ドリーム)5R 森川真一郎(高砂)
■バンタム級
 古橋大輔(新田)5R 越智大輔(ビッグアーム)
■スーパー・バンタム級
 中村幸裕(ピューマ渡久地)5R 菊地永太(真正)
■フェザー級
 斉藤 司(三谷大和スポーツ)5R 渡辺 巧(中日)
■スーパー・フェザー級
 阿部隆臣(新日本大宮)5R 吉野典秀(進光)
■ライト級
 細川バレンタイン(宮田)5R 浦 秀晃(竹原)
■スーパー・ライト級
 尹 文鉉(ドリーム)5R 瀧波大佑(千里馬神戸)
■ウェルター級
 高山樹延(角海老宝石)5R 小林勇介(仲里ATSUMI)
■ミドル級
 田中 徹(横浜光)5R 庄司卓司(大星森垣)

2008年11月13日更新

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西岡、小堀が揃って初防衛戦
1月3日、パシフィコ横浜

記者会見

記者会見

(左)小堀(右)西岡

(左)小堀(右)西岡

 WBC世界スーパー・バンタム級暫定チャンピオンの西岡利晃(32=帝拳)対同級9位ヘナロ・ガルシア(31=メキシコ)、WBA世界ライト級チャンピオン、小堀佑介(27=角海老宝石)対同級1位の指名挑戦者パウルス・モーゼス(30=ナミビア)のダブル・タイトルマッチが来年1月3日(土)、パシフィコ横浜で行われることが正式決定した。今年9月、5度目の挑戦で世界タイトルを獲得した西岡、同じく5月にタイトルを獲得した小堀、ともに初防衛戦となる。

 スーツ姿で会見に臨んだ西岡は、落ち着いた雰囲気を醸し出しながら自信を口にした。

「勝つことは確信している。前回は勝つことにこだわったが、今回は勝ち方が問われる。ファンに喜んでもらえるような勝ち方をする」

 挑戦者のガルシアは2年前に長谷川穂積(真正)に指名挑戦者として挑んだ経験を持つラフなファイター。42戦36勝(20KO)6敗という強打者だ。
「ガルシアは体力を武器にガンガン前に出てくるファイター。バッティングにも注意しなければならないと思う」
 ベテランの域に入った新チャンピオンは、すでに挑戦者の戦力を分析済みだ。

 一方、小堀は白を基調にしたジャージ姿で会見に臨んだ。

「やっと決まったという感じ。(モーゼスは)身体能力が高いので、普通にボクシングをしたら分が悪いので打ち合うつもり」

 挑戦者のモーゼスは23戦全勝(17KO)の戦績を誇るスピード豊かな右ボクサーファイター。小堀が戴冠を果たした同じリングで技量の一端を披露済みだ。
 壇上では言葉は少なかった小堀だが、囲み取材になると口数も増した。

「試合ができなければ(タイトル)返上しなくちゃいけないかと思ったこともあった。一時は体重が70キロを超えたが、いまは68キロまで減った。KOしか勝つ方法はないと思うので、打ち合う」

 試合の模様はテレビ東京系列で放送の予定。


2008年11月13日更新

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西岡が悲願の世界タイトル獲得 9.15 トリプル世界戦
名城は返り咲き、新井田はV8ならず

 9月15日、パシフィコ横浜で行われたトリプル世界戦で2人の新チャンピオンが誕生した。

 WBC世界スーパー・バンタム級暫定王座決定戦に出場した同級2位、西岡利晃(帝拳)は3位のナパーポン・ギャットティサックチョークチャイ(タイ)に大差の12回判定勝ちを収め、4年半ぶり5度目の挑戦で悲願の世界タイトル獲得を果たした。西岡は故白井義男氏から数えて、日本のジム所属ボクサーとして史上58人目の世界チャンピオンとなった。
 また、日本人対決となったWBA世界スーパー・フライ級王座決定戦は、同級1位で元チャンピオンの名城信男(六島)が終盤に追い上げて3位の河野公平(ワタナベ)に2対1の僅差判定勝ち、1年4ヵ月ぶりの返り咲きを果たした。

 メインに登場したWBA世界ミニマム級チャンピオンの新井田豊(横浜光)は、同級1位のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に4回TKO負け、4年間に7度防衛してきたタイトルを失った。

 この結果、日本のジム所属の現役世界チャンピオンは坂田健史(協栄=WBAフライ級)、内藤大助(宮田=WBCフライ級)、長谷川穂積(真正=WBCバンタム級)、小堀佑介(角海老宝石=WBAライト級)と合わせて6人となった。

西岡利晃選手のコメント
「勝つことを目指して精一杯やった。小学校5年のときに『世界チャンピオンになる』と決めてから21年、長かったけれど、いまはとにかく嬉しい。これまでは、あと一歩の気持ち、気力が足りなかったが、きょうはそれを出した。ベルトを取ったので、ここから新たなチャレンジをしていく」

名城信男選手のコメント
「自分では勝ったか負けたか、分からなかった。もし向こうの名前が呼ばれていても受け入れた。厳しい試合だったので、嬉しい。夢のよう。きょうは自分のボクシングができなかったし、させてもらえなかった。緊張とプレッシャーで100パーセントの動きができなかったけれど、最後まで打ち合ったし、スタミナも問題なかった。2度目のベルトは重く感じる」

2008年9月19日更新

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榎洋之がWBAフェザー級王者クリス・ジョンに挑戦
10月24日、後楽園ホール

世界タイトルに挑戦する榎

世界タイトルに挑戦する榎

世界挑戦発表会見

世界挑戦発表会見

 WBA世界フェザー級4位の榎洋之(角海老宝石)が10月24日、東京・後楽園ホールで同級チャンピオン、クリス・ジョン(インドネシア)に挑戦することが決まった。8月29日、主催の角海老宝石プロモーションから発表された。

「ここまで来るのに……自分ならやれる、ぶっ倒して勝ちます」

 タイトル初挑戦の抱負を述べる際、榎はマイクを握ったまま涙声になって言葉に詰まった。
「人前では泣いたりしないんですけど、会長の顔を見たらグッときちゃって」(榎)

 アマチュアで45戦(37勝27KO・RSC8敗)を経験した後、98年8月にプロデビュー。10年のキャリア(29戦27勝19KO2分)を積んだ末の世界初挑戦だけに、感慨もひとしおなのだろう。
 チャンピオンのジョンは42戦41勝(22KO)1分の戦績を誇る正統派の右ボクサー。03年に世界タイトルを獲得し、これまで9度の防衛を重ねているロングランのチャンピオンだ。04年に佐藤修、07年に武本在樹を退けており、日本人とは3度目の対戦となる。正確な左ジャブを放ちながら位置取りをし、右ストレート、左フックに繋げる戦闘スタイルを持つ。

 両者には誕生日が同じ(79年9月14日)という奇縁がある。プロデビューも98年で同じだ。試合数は異なるが、ともに無敗という共通点がある。さらに左ジャブで突破口を開くという戦闘スタイルまで似ている。
「チャンピオンは完璧な選手。足も使えるし洗練されたテクニックもある。最近は倒すボクシングもする。自分がまさっているのはパワーぐらいかな。でも、絶対に勝つ。噛み合うと思うし、1ラウンドからペースをつかんで追い込んでいきたい」(榎)

 試合は日本テレビG+で放送の予定。


2008年8月28日更新

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長谷川と粟生がダブル世界戦
10月16日、代々木第一体育館

 WBC世界バンタム級チャンピオンの長谷川穂積(真正)の7度目の防衛戦が10月16日(木)、東京・代々木第一体育館で同級2位のアレハンドロ・バルデス(メキシコ)を相手に行われることになった。当日はWBC世界フェザー級タイトルマッチも開催される予定で、こちらはホルへ・リナレス(帝拳)の返上で正王者に昇格したオスカー・ラリオス(メキシコ)に、同級8位の粟生隆寛(帝拳)が挑戦する。粟生は保持していた日本フェザー級タイトルを返上して世界に挑む。

 長谷川対バルデスはサウスポー同士の対決となる。
「サウスポーとは一度(鳥海)しか対戦経験がないので慣れていないけれど、関係ないというか、しゃあないでしょう(笑)。(ランキングの上から)順に叩いていきますよ」と長谷川は達観した様子。前回に続いてKO防衛が期待されるが、「KOは狙いたいが、相手がいることなので……でも、そういう結果になるように努力します」と話した。
 挑戦者のバルデスは83年12月生まれの24歳。173センチの長身サウスポーで、アッパーを含めた右リードのしつこさと左パンチの破壊力を売りにするボクサーファイターだ。デビューした年にふたつの敗北があるが、以後は4年間に引き分けを挟んで16連勝(10KO)と好調を維持している。

 ラリオス対粟生は、強打のベテラン対技巧派エリートという構図になる。「ラリオスの試合は生で3回見ている。最初から出てくるし、大きく振ってくるパンチもある。体力で押し込んでくることもあるが、押し負けないようにして後半勝負を考えている。勝ちパターンは見えている」と粟生は自信を口にする。
 チャンピオンのラリオスは76年11月生まれの31歳。WBC世界スーパー・バンタム級チャンピオン時代には福島学、石井広三、仲里繁(2度)の挑戦を退けている好戦的な右ファイター。今年5月、リナレスの故障にともないWBC世界フェザー級暫定王座を獲得し、2階級制覇を成し遂げている。8月2日に初防衛に成功しており、粟生戦が2度目の防衛戦となる。

 試合の模様は当日午後7時から日本テレビ系列で生放送される予定。

2008年8月13日更新

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小関がWBC女子アトム級タイトル獲得!
ライカは王座決定戦で判定負け

 8月11日、東京・後楽園ホールで行われたWBC女子世界アトム級タイトルマッチで挑戦者同級8位の小関桃(青木)がチャンピオンのウィンユー・パラドーンジム(タイ)に2回48秒KO勝ち、新チャンピオンとなった。
JBCが女子ボクシングを認定後、これでWBC女子ライト・フライ級暫定チャンピオンの富樫直美(ワタナベ)に続いて2人目の世界チャンピオンが誕生したことになる。
ダブル・タイトル戦のメインに登場したライト級の風神ライカ(山木)は、WBC女子世界ライト級王座決定戦でアン・マリー・サクラート(米)に大差の判定負け、王座獲得はならなかった。

小関は判定負けに退いた昨年8月の雪辱を果たすべく、初回から積極的に攻めて出た。サウスポーから果敢にワンツーを繰り出し、チャンピオンを後退させ、上々の滑り出しを見せた。2回、小関がパンチを繰り出そうとして踏み込んだ瞬間に両者の前頭部が激しくぶつかり、ウィンユーがダウン。レフェリーはパンチのダメージと見てカウントをとり、10まで数え上げた。
試合後、ウィンユー側は「ダウンはバッティングによるものではないか」と強行に抗議。JBCはスーパーバイザーとともにビデオで確認したが「ひじょうに判断が難しい」として、最終的な判断をWBCに委ねることとした。裁定としては負傷引き分け、無効試合、再戦指令などが考えられるが、当日の試合終了時点では小関の勝利と新チャンピオン認定が確認されている。

 小関は中学1年でボクシングを始め、03年にはアマチュアの第1回全日本ライト・フライ級チャンピオンに輝いている。JBC公認後の戦績は3戦全勝(2KO)。

2008年8月12日更新

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トリプル世界戦発表
9月15日(月・祝) パシフィコ横浜

 日本では5度目となるトリプル世界戦が9月15日(月=祝日)、パシフィコ横浜で開催されることになった。

主催者の帝拳プロモーションが6月30日、都内で正式発表した。カードは以下のとおり。

左から、名城・新井田・西岡・河野

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★WBA世界ミニマム級タイトルマッチ

王者 新井田豊(横浜光=29歳。26戦22勝 8KO1敗3分)
VS
1位 ローマン・ゴンザレス
(ニカラグア=21歳。19戦全勝17KO)

★WBC世界スーパー・バンタム級暫定王座決定戦

2位 西岡利晃(帝拳=31歳。38戦31勝 19KO4敗3分)
VS
3位 ナパポーン・キャッティサクチョーチョイ
(タイ=29歳。48戦45勝39KO2敗1分)

★WBA世界スーパー・フライ級王座決定戦

1位 名城信男(六島=26歳。12戦11勝 7KO1敗)
VS
3位 河野公平(ワタナベ=27歳。24戦21勝 7KO3敗)


 4年間に7度の防衛を果たしている新井田だが、6月6日に関光徳会長を亡くしてからは初の試合となる。「関さんはプロデビューする前から付きっきりでボクシングを教えてくれた人。弔いのためにも勝って良い報告をしたい」と誓った。
挑戦者のゴンザレスはデビューから16連続KO勝ちを含む19戦全勝(17KO)の強打者。これまでにない強敵といえる。「ゴンザレスはKOの多い危険な選手。勝ち負けはやってみないと分からないが、心身ともに充実しているのでいい試合ができると思う」と新井田は話した。

 WBCのスーパー・バンタム級は、チャンピオンのイスラエル・バスケス(メキシコ)とラファエル・マルケス(メキシコ)の間で3戦連続してタイトルマッチが行われ、いずれも激闘だったため両者には休養を申し渡されている。そのために暫定王座が設けられることになったもの。
4年半ぶり5度目の世界挑戦となる西岡は「このチャンスは絶対にモノにする」と決意を新たにしていた。ナパポーンは8割を超すKO率を誇る強打者で、これが2度目の世界戦。日本人との対戦も多く、これまで7戦全勝(6KO)を記録している。

 WBAのスーパー・フライ級は、WBCチャンピオンのクリスチャン・ミハレス(メキシコ)が5月にWBAチャンピオンのアレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)との統一戦で勝利を収めて2冠を手にしたため、WBAでは規定に則ってスーパー・チャンピオンに昇格。それにともなって名城と河野の間でレギュラー・チャンピオンの座が争われることになった。

 返り咲きを狙う名城は「激しい打ち合いになると思うが、KOで決着をつけたい」と自信の弁。対する河野は「(名城は)突進力、スタミナ、パンチ力があるが、それに負けないように手数で押し切りたい」と語った。

 なお、試合の模様は当日(放送時間は未定)、テレビ東京系列で生中継される予定。

2008年7月16日更新

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風神ライカと小関桃がダブル世界挑戦
8月11日(月) 後楽園ホール

風神ライカ選手(左)と小関桃(右)

風神ライカ選手(左)と小関桃選手(右)

具志堅会長と3ショット

具志堅会長と3ショット

 WBC女子世界ライト級2位の風神ライカ(山木)が8月11日(月)、東京・後楽園ホールでWBC同級3位のアン・マリー・サクラート(米)とWBC女子世界ライト級王座決定戦を行うことになった。
また、WBCアトム級8位の小関桃(青木)も同日、ウィンユー・パラドンジム(タイ)の持つWBC女子世界アトム級タイトルに挑む。6月23日、主催者から正式発表があった。

日本ボクシング・コミッション(JBC)が女子ボクシングを認可してからは、女子の世界戦が国内で行われるのは初めてのこと。

 ライカと対戦するサクラートは前WBC女子世界ライト級チャンピオンの肩書きを持つ30歳の右ボクサーファイター。6年のキャリアで18戦13勝(6KO)3敗2分の戦績を残している。昨年11月、新宿でライカと対戦した際に判定負けを喫したためにタイトルを剥奪された経緯があるだけに、ベルト奪回を目指して積極的に攻めてくることが考えられる。

 王座決定戦ながら返り討ちを狙うライカもモチベーションは高い。
「サクラートは巧くて強い強敵。(初戦は)そんな相手によく勝てたなという感じだった。進化したボクシングをしてベルトを取る」

 ライカとともに会見に臨んだ小関も「実力も注目度もライカさんの方が上だと思うが、自分の力を100パーセント注いで結果を出したい」と抱負を語った。こちらも昨年8月にタイでウィンユーと対戦経験があり、そのときは僅差の判定負けを喫している。小関にとっては雪辱とタイトル奪取を狙う戦いとなる。
 試合の模様は19時から21時30分までCS739で生中継の予定。地上波ではフジテレビが当日深夜、録画放送を予定している。


2008年6月27日更新

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日本王座挑戦権をかけた「最強後楽園」開催
7月に初戦、10月に決勝

 従来の「A級ボクサー賞金トーナメント」を改称したトーナメント戦、「最強後楽園」が7月1日に開幕する。6月3日には都内で発表会が行われた。

開催クラスはミニマム級、フライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級、ウェルター級、ミドル級の7階級で、世界ランカーを含む計23選手がエントリーしている。10月8日に後楽園ホールで各クラスの決勝戦が行われる予定。
優勝者には賞金に加え日本タイトルへの挑戦権が与えられることになる。

各クラスの出場選手は以下のとおり。

★ミニマム級(4名)

 堀川謙一(SFマキ:同級1位)
 辻昌建(帝拳:同級2位)
 八重樫東(大橋:同級4位)
 松本博士(角海老宝石:同級8位)

★フライ級(4名)

 池原繁尊(横浜光:同級8位)
 牧山勝海(横浜さくら:同級10位)
 中釜兵武(白井・具志堅:同級11位)
 村中優(フラッシュ赤羽:LF級11位)

★バンタム級(3名)

 臼井欽士郎(横浜光:同級1位)
 姫野崇史(ワタナベ:SF級1位)
 三枝健二(新開:SF級8位)

★フェザー級(4名)

 武本康樹(千里馬神戸:同級3位)
 高山和徳(船橋ドラゴン:同級4位)
 梅津宏治(ワタナベ:同級7位)
 児島芳生(明石:同級8位)

★ライト級(4名)

 中森宏(平仲:同級4位)
 熊野和義(宮田:同級6位)
 鮫島康治(グリーンツダ:同級7位)
 長瀬慎弥(フラッシュ赤羽:SL級3位)

★ウェルター級(2名)

 牛若丸あきべぇ(協栄:同級6位)
 中川大資(帝拳:SW級6位)

★ミドル級(2名)

 氏家福太郎(新日本木村:同級3位)
 渕上誠(八王子中屋:同級4位)

2008年6月6日更新

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内藤、坂田 両チャンピオンが揃い踏み
7月30日 代々木第一体育館でダブル世界戦へ

内藤大助&坂田健史

 WBC世界フライ級チャンピオンの内藤大助(宮田)とWBA同級チャンピオン、坂田健史(協栄)が7月30日(水)、東京・代々木第一体育館で揃って防衛戦を行うことになった。

内藤は日本チャンピオンでWBC14位の清水智信(金子)と3度目の防衛戦、坂田はWBA3位の久高寛之(仲里ATSUMI)を迎えて4度目の防衛戦に臨む。
同じクラスの日本人世界チャンピオンがともに日本人挑戦者とダブル防衛戦を行うのは日本初のこと。
 会見に臨んだ4人は、それぞれ抱負を口にした。

WBC世界フライ級チャンピオン 内藤大助

「清水選手はイケメンだなという印象。顔で負けてボクシングで負けたら生きていけないので、勝ちにこだわりたい。いつもと同じように一生懸命やって、お客さんに喜んでもらえる試合をしたい」

挑戦者WBC14位 清水智信

「日本タイトルを取ったばかりだが、このチャンスを生かしたい。内藤選手はポンサクレックに勝った強いチャンピオン。尊敬もするし、ワクワクしている」

WBA世界フライ級チャンピオン 坂田健史

「内藤選手とのダブル防衛戦なので、いままで以上の注目度だと思う。気負わずに自分の力を出したい。久高選手はスピードと切れを兼ね備えた強い選手だが、勝利がついてくるように頑張る」

挑戦者WBA3位 久高寛之

「まだ何もタイトルを取っていない自分が世界挑戦なので、正直いってビックリした。 坂田選手は強そうだが、勝てると信じて頑張る。
決まったからにはタイトルを取りたい」

 アンダーカードではWBAスーパー・フライ級8位の中広大悟(広島三栄)対前日本フライ級チャンピオン、吉田健司(笹崎)の10回戦が行われるほか、女子ボクサーの水谷智佳も出場を予定している。

2008年6月6日更新

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