世界フライ級王者 白井義男

  1923年(大正12年)11月23日、東京都出身。43年11月、プロデビュー。
 入隊のため2年半のブランクをつくるが46年に復帰。その後、GHQの文官アルビン・カーン博士に見出されて頭角を現し、49年1月に日本フライ級タイトル、12月に同バンタム級タイトルを獲得。
  52年5月、ダド・マリノ(米)を15回判定で破り第16代世界フライ級チャンピオンの座についた。半年後の再戦でマリノに判定勝ちしたのをはじめ2年半の在位中に4度の防衛を果たした。54年11月、パスカル・ペレス(亜)に敗れてタイトルを失った。

  フットワークと左ジャブを多用する右のボクサー型で、右ストレートには破壊力もあった。戦績は63戦44勝(15KO)8敗2分9エキジビション。引退から40年近く経ってから「白井・具志堅スポーツジム」の名誉会長職についた。03年12月26日、逝去。