WBA世界フェザー級王者 西城正三

 1947年(昭和22年)1月28日、埼玉県出身。5歳のときに都内に移住し、兄とともに10歳でボクシングジムに通い始める。64年8月、プロデビュー。以後の3年間は目立たない存在だったが、21歳時の米国、メキシコ遠征で開眼。68年6月、当時の世界フェザー級王者ラウル・ロハス(米)をノンタイトル戦で下す殊勲を挙げ、3ヵ月後のタイトルマッチでも判定勝ち、WBA世界フェザー級タイトルを獲得した。
  無名から一躍チャンピオンの座に上り詰め「シンデレラ・チャンピオン」と呼ばれた。スマートな戦いぶりとイケメンゆえ女性のファンも多かった。5度防衛後、アントニオ・ゴメス(ベネズエラ)に敗れてタイトルを失った。
  スピードとフットワークに秀でた右のボクサー型。戦績は38戦29勝(8KO)7敗2分。現「西城ボクシングジム」会長。