WBC世界フェザー級
 WBA・WBC世界スーパーフェザー級王者
 柴田國明
 1947年(昭和22年)3月29日、茨城県出身。65年3月、プロデビュー。全日本スーパー・バンタム級新人王に輝くなど早くから注目を集めたが、68年と69年に肝心な試合でKO負けを喫した。

 70年4月に日本フェザー級タイトルを獲得。同年12月に「メキシコの英雄」として知られた拳豪ビセンテ・サルディバル(メキシコ)に敵地で挑戦するチャンスをつかみ、13回TKO勝ち。西城に次いで2人目の世界タイトル海外奪取を成し遂げた。
3度目の防衛戦でベルトを失うとスーパー・フェザー級に転じ、73年にベン・ビラフロア(比)、74年にリカルド・アルレドンド(メキシコ)を破り、このクラスでも2度の戴冠を果たした。

 右のボクサーファイター型。鋭い踏み込みとスピード、コンビネーションに秀でていた。強打の反面、打たれ脆い面もあった。戦績は56戦47勝(25KO)6敗3分。